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【ひらけた道に、手を合わせて——山王さまへの、感謝参り】

更新日:8月23日

〔写真①:日枝神社の鳥居(ビルと空を背景に)〕


先日、東京の日枝神社にお参りしてきました。


赤坂の山王さま、と呼ばれる、古いお社です。三年ぶりでした。何かをお願いに行ったのではありません。ひらけた道と、出会えたご縁に、ただ、感謝を伝えに行きました。



◇ お願いではなく、感謝を


私は、神社では、お願いごとをしません。


叶えてください、ではなく、ありがとうございます、と伝えるだけ。お天道様は見ている、と育ちました。願いを差し出すより、すでに授かったものに、手を合わせる。そのほうが、私の性に合っています。


この一年、いくつもの道がひらけました。長く動かなかったことが、少しずつ前に進み、思いがけない良いご縁にも恵まれました。その一つひとつが、自分の力だけで得たものとは、どうしても思えないのです。だから、感謝を伝えに行きました。



◇ 山王さま、というお社


〔写真②:宮元の神輿〕


日枝神社の主祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)。山と水を司る神さまです。

日枝神社の始まりは古く、はじめ、江戸のこの地を治めた一族が、山王さまをお祀りしていたと伝えられています。文明十年(一四七八)、太田道灌が、江戸城内の守り神として、川越の山王社をお迎えしました。のちに徳川家康が江戸に入り、山王さまを城の鎮守として、篤く敬います。やがて、江戸の町ぜんぶの守り神——「江戸の総氏神」として、広く親しまれるようになりました。


この神さまは、「武蔵野を切りひらいた祖神」とも呼ばれています。荒れた野を、人の暮らせる土地へ。その手を、遠い昔から、この地に添えてきた神さま。


大きなビルに囲まれた、いちばん賑やかな場所。その一角を、山の神さまが、静かに守っている。鳥居の向こうに、高層ビルが見えました。見える街と、見えない守りが、同じ景色の中に、当たり前のように、並んでいます。


このお社が面白いのは、狛犬ではなく、狛猿がいること。お猿さんは、大山咋神のお使いとされ、「神猿(まさる)」と呼ばれます。「魔が去る」「勝る」に通じ、「猿(えん)」が「縁」に通じることから、良いご縁の神さまとして、古くから敬われてきました。社殿に向かって左に、子を抱いた母猿。右に、父猿。


ご縁に感謝を伝えに来た私が、ご縁を司るお社に呼ばれた。あとで知って、静かに、腑に落ちました。


◇ 囲いの中で、蝉が鳴いていた


境内は、ちょうど工事の最中でした。


囲いがあって、いつもより、ずいぶん狭く見えました。それでも、木々からは、蝉の声が、たくさん降ってきていました。


囲われて、小さく見える場所の真ん中で、いのちが、めいっぱい鳴いている。その音を聞きながら、手を合わせました。派手ではない、静かな時間でした。けれど、こういう時間こそが、私は好きです。


◇ ひらけた道を、次へ


手を合わせながら、思ったことがあります。


授かったご縁も、ひらけた道も、私の元にとどめておくだけのものではないのだろう、と。受け取ったものは、めぐらせて、次の誰かへ渡していく。大切に思える人と、人を繋ぎ、誰かの心の豊かさを思い、手を合わせられること。それが、私がずっと、したかったことでした。


感謝は、心の中だけに置いておくと、いつか薄れていきます。行動に変えると、めぐりはじめる。


だから私は、この感謝を、次の一歩へ変えていこうと思います。その話は、また次に。

見えないものに、手を合わせる。


弱いから、すがるのではありません。自分の足で立っているから、手を合わせられる。

そういう時間を、これからも、大切にしていきたいと思います。


今日も、心に光を。



T.Matsunaga

Founder & Representative / Best Brillanz


Best Brillanz(ベストブリランツ)は、浦和美園を拠点に「心豊かに生きる」ための場とつながりをつくっています。


 
 

埼玉県さいたま市緑区​美園4丁目17-17 2F 豊かな心ラボ内

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