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犬たちと分け合う、無添加の暮らし ― 心豊かなライフスタイル

7月27日
読了時間: 5分

会社で育てた無農薬のスナップえんどうを、さっと茹でて差し出すと、いつもは好き嫌いの激しい下の子が、これにだけは目の色を変えて飛びついてきます。ひょいと咥えて、うれしそうに走っていって、食べ終えるとすぐ、「もう一個ちょうだい」とまた駆け戻ってくる。ふだんは、どんなおやつも、まず匂いをじっくり嗅いでからでないと口にしない慎重な子なのに。無心に頬ばる小さな姿を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。育てたものを、命あるこの子たちと分け合えること。それが、このごろの、私のいちばんの喜びかもしれません。


犬には、人間と違って、食べさせてはいけないものもあります。だから、あげる前には必ず、これは大丈夫かと、一つひとつ調べてから。手間ではありますが、小さな体を守るための、大切なひと手間です。


以前、人間の食卓の話として「無添加の暮らし」を綴りました。けれど正直に打ち明けると、裏の表示を返して確かめる、あの習慣が最初に身についたのは、私自身のためではありませんでした。この子たちのため。犬との暮らしのほうが、実は先だったのです。


はじまりは、信頼できる友人から


はじめての犬との暮らしで、右も左もわからなかった私に、無添加のごはんや、与えるお水のことを教えてくれたのは、長年の愛犬家である、信頼できる友人でした。信頼できる人から受け取った知恵だったからこそ、迷わず続けてこられたのだと思います。


犬は、人間よりずっと寿命が短い生きものです。小さな体で、私たちより駆け足で歳を重ねていく。だからこそ、一日でも長く、健やかにそばにいてほしい。その願いだけで、赤ちゃんの頃から、ごはんは無添加のものを選んできました。穀物を使わないものを、インターネットで取り寄せて。もう七年になります。


「無添加」の表示を、裏返して確かめる


犬のごはんやおやつを選ぶうちに、ひとつ、大事なことに気づきました。


「無添加」と表に書いてあっても、裏を返してみると、そうとは言い切れないものもある。ホームセンターの棚で、パッケージをくるりと返して、原材料をひとつひとつ確かめる。この習慣は、まさにここでついたのです。人間の食品でやっていたあの癖は、もとをたどれば、この子たちのために覚えたことでした。


飲み水も気にかけ、シャンプーにもこだわって、スキンケアを大切にしてくれる浦和美園のトリミングサロンに変えました。いつも通っている東川口の自然食品店では、ときどき、魚を干しただけのおやつが並んでいて、見つけると嬉しくなります。今度、釣りに行ったときには、自分でおやつを手作りしてみようか——そんなことも、このごろ考えています。


ときには、果物も少しだけお裾分けします。マンゴーやりんご、すいか。もちろん、どれも食べて大丈夫なものかを確かめたうえで、小さな体に負担がかからないよう、量はほんの少し。産地や、国産かどうかも、やっぱり気になって確かめてしまいます。


ときには、少し手をかけたごはんも作ります。鶏のササミを自宅でスモークしたり、茹でて細かく裂いて、冷たいスープにしてあげたり。暑い日には、そのひんやりしたスープを、よろこんで飲んでくれます。毛艶がよくなるようにと、味をつけない納豆を分けてあげることも。人間のごはんを手作りするのと、なんら変わりません。この子たちのためなら、その手間も、楽しい時間になります。


そうそう、我が家には二頭いるのですが、これがまた、まるで性格が違うのです。冒頭の、スナップえんどうに目を輝かせる慎重な下の子に対して、上のお姉ちゃん犬は、とてもおおらか。体の調子が悪いとき以外は、なんでもよく食べてくれます。刀豆のガムが、とりわけお気に入り。かたや下の子は、あんなに好きなものがある一方で、小魚をあげても頭のところだけはぺっと吐き出してしまう、律儀な選り好み屋さん。同じごはんを分けても、それぞれの好みがある。そんな一頭ずつの個性も、暮らしの愛おしさです。


犬が、つないでくれる輪


不思議なもので、犬と暮らしていると、まわりに自然と犬好きの人が増えていきます。


犬を連れてランチに出かけ、旅行も、犬と泊まれる宿を選ぶ。散歩の途中や、ドッグカフェで交わす、飼い主さん同士のなにげない会話。「このごはん、うちの子に合ってるよ」「あそこのお店、いいものが揃ってる」——そこで流れているのは、宣伝でも建前でもない、暮らしの中で確かめられた、生きた声です。愛犬家のあいだでは、犬のごはんやおやつも、国産で無添加のものが、もう当たり前になってきています。


派手さはないけれど、同じように命を大切に思う人たちと、そっと知恵を分け合える。この静かなつながりが、私はとても好きです。


分け合うことが、いちばんの贅沢


そうして一周まわって、今、我が家の食卓には、こんな風景があります。


会社や家の畑で育てた無農薬の野菜を、私たちがいただき、その同じものを、茹でたり蒸したりして、この子たちにも。ふかしたさつまいもに飛びつく姿、にんじんを嬉しそうに頬ばる姿。夏には、真っ赤に実ったミニトマトや、甘い苺も。人も、犬も、同じ土から育ったもので、命をつないでいる。買う、育てる、作る、そして分け合う。気づけば、暮らしの真ん中に、その循環がありました。


誰かに、こうすべきだと言いたいわけではありません。ワクチンのことも、ごはんのことも、それぞれのご家庭で、信頼できる獣医さんと相談しながら決めていくことだと思います。ただ、私は私の子たちのために、良いと信じるものを、これからも静かに選んでいく。それだけのことです。


小さな命が、長く、健やかに、そばにいてくれますように。その願いを込めて、今日も一皿を用意します。


あなたの大切な存在には、どんなものを選んで、分け合っていますか。



今日も、心に光を。



T.Matsunaga

 Founder & Representative / Best Brillanz

Best Brillanz(ベストブリランツ)は、浦和美園を拠点に「心豊かに生きる」ための場とつながりをつくっています。


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